野田村のソウルフード、しだみだんご

食べられる木の実、皆さんは何を思い浮かべますか?
クリ、クルミ、松の実、ピスタチオ、アーモンド・・・などなど、いろいろありますよね。

でも、私は野田村にくるまで知らなかったのです。


えっ、「ドングリ」も、食べられるの!?


-------------

野田村には、「しだみだんご」と呼ばれる
ドングリで作った餡子が包まれたおだんごがあるのです。
「しだみ」とは「ドングリ」のこと。

産直で初めて見たとき、これは何ぞや?と思ってしまいました。
私が生まれ育った田舎では、小豆から作るごく普通の餡子しか見たことがなく。。。

そこで今回、しだみだんごを作って産直ぱあぷるに出荷している
小谷地(こやち)さんを訪ねてお話を伺い、一緒に作らせていただいちゃいました!

c0259934_1347896.jpg


小谷地さん、あったか~い甘酒で迎えてくださいました^^
いただきながら、ストーブを囲んでお話。

c0259934_13522769.jpg



やま・しも「わ~立派なドングリ!」

早速見せてもらった乾燥済みのドングリは、ぴかぴかで立派な大きさ!こちらは「ミズナラ」だそうです。
他に「コナラ」なども用いるそう。

このドングリ、どこかから配達で仕入れるのかと思いきや・・・
毎年秋に1年分、県内の産地に採りにいくとのことで!
拾うところからご自身で始めるんですね!

これを乾かして、ひとつひとつ皮を剥いて。
すべて、手作業です。

c0259934_1355765.jpg


やま『ところで、何故ドングリを食べるんですか?』

「このあたりはね、やませが強くて寒くて、食べ物がなかったの。魚はとれたんだけどねぇ。」

内陸と違って冷涼な気候のこの地では、どんぐりや雑穀を多く食したとのこと。

時代が変わり、コメをはじめ食物が容易に手に入るようになった今も、
小谷地さんは昔ながらのしだみだんごを作り続けているそうです。

c0259934_13594239.jpg


やま『どうやって、ドングリを食べるんですか?』

「2日がかりで、水を何度も変えて煮るの。時間かかるんだよ~」

ドングリは渋みが強く、渋抜きが必要とのことなのですが、それは時間のかかる作業。
水を何度も取り替えて、灰汁水も使って煮沸すること、なんと丸二日。
大きな釜で、一度に半月分ほど作るとのことですが…根気の要る作業ですよね!

そうやってじっくり煮たドングリに、黒糖と白糖・塩を加えて、しだみ餡を作ります。
分量は、小谷地さんの長年の勘!

今回は完成したものをご用意いただきましたが・・この餡子が楽にできたものじゃないんだ、と思うと
なんだかじんわりくるものがあります。
ドングリを収穫するところからの工程を考えると、とても手がかかっています。

この餡子を無駄にしないように大事に作ろう、と思った瞬間でした。

c0259934_1431321.jpg


では、いよいよおだんご作り!

まずは予めご用意いただいた餡子を、一つひとつ丸めます。

今回は、しだみ餡と、小豆の粒あんの二種類。

c0259934_1494857.jpg
c0259934_14103466.jpg


しだみ餡は、しっとりなめらかな手触りの良さ!
楽しみながら丸めました。

c0259934_8522266.jpg


次に、生地づくり。

粉に熱湯を入れ、粉と馴染ませ、まとめたら・・・
c0259934_911960.jpg

c0259934_943051.jpg


こねます!
c0259934_97818.jpg


このようにまとまったら
c0259934_994359.jpg


生地をちぎって丸め、それを平たく窪ませたものに餡子をいれて
手の甲でギュッとおさえて
c0259934_914558.jpg

c0259934_91695.jpg


包みます。
c0259934_917439.jpg


最後に両手のひらでくるくる形を整えて、完成です♪
c0259934_9193437.jpg


・・・と、まだ終わりじゃなかった!

これを、茹でます!
c0259934_922309.jpg


鍋底にくっつかないように混ぜながら、じっくり待つ。

浮き上がってきたら、出来上がりの合図です。

(しもむんの特別サイズは、重さのせいか、なかなか浮き上がってきませんでしたが。。笑)

c0259934_9245685.jpg


これで、完成です!おいしそ~♪
c0259934_9272598.jpg


ところで、おだんごと一緒に何か茹でられているな・・・
c0259934_9392882.png


これは、いつの間にか作ってくれていた、もう1種類の生地でした。
私たちがおだんごの成型に夢中になっている間に
うるち粉ともち粉を配合して捏ねてくれていたんですね。

成型後に茹でて仕上げる小麦生地のおだんごと違って、
こちらは生地を先に茹でてから、成型して完成させます。

そうそう、ドングリの話でも触れましたが、
このあたりのおだんごは、小麦生地が主流のようです。
内陸生まれの私はお餅生地のほうが馴染みあるのですが、
気候の違いで、文化も違うんですね。
同じ県内なのに・・・岩手は広い。。


ということで、こちらも成型!
耳たぶのように柔らかかった小麦の生地よりも、
こちらはしっかりした弾力と手触りです。

やま・しも「こっちのほうが難しい~!底(とじ口)、見せられない…汗」

そんなこんなで、こちらも完成♪
c0259934_9475051.jpg


「さ、あったかいとこ食べてみて~」

ありがたくお言葉に甘えて、出来立てを早速、ぱくり!

ほかほかで、生地がやわらかしっとり、美味しすぎる~~~emoticon-0152-heart.gif
お餅生地のほうは弾力があってモチモチ~!!
ほっぺたが落ちそう!!

しもむんもやまみんも、どんどん手が伸びてしまいました。
c0259934_9505456.jpg


ストーブのやかんから立ち込める蒸気と、おだんごからのぼる、湯気。
入れてもらった温かいお茶をすすりながら、ほっこりあたたかい、ひとときでした。

c0259934_956185.jpg


小谷地さんのおだんご作りは、何十年も前からだそうです。

もともとは村をきれいにする目的で作られた「港生活改善グループ」として、
花壇整備などの資金の一部に充てるため、おだんごなどを作って販売していたとのこと。
それが今につながっているそうです。

今は昔よりも人数は減ったそう。
浜仕事や家のことなど様々なことから全員が活動できるわけではなく
普段は小谷地さんが主に作っているそうです。

何かない限り毎朝欠かさず、産直ぱあぷるに出荷しています。

「丸一日やるわけでねぇし、午後には作業ないから~」といいますが
毎日きちんと続けること、きっと楽なものではないはず。

「しだみだんご、後の世代にも伝えていけたら」とおっしゃっていた小谷地さん。

昔からの食文化であり、何十年も寄り添ってきた、しだみだんご。

これからもぜひ作り続けて、いろんな世代の多くの人に届いてほしい、と思います。


しだみだんごのこと、教えてくれてありがとうございましたemoticon-0115-inlove.gif
久しぶりのおだんご作り、楽しかったです♪

今後ぱあぷるで買ったときは、いつもよりたくさん感謝して、食べたいと思います。

(やまみん)

c0259934_1017474.jpg


(おまけ。↓)
c0259934_1011637.jpg
[PR]
Commented by noda-kanko at 2012-12-10 12:00
作りたてのしだみ団子、いいな☆ いいな☆
ワタシもお供したかったな~(笑)
最後のショットも素敵です。また楽しみにしてます!
Commented by nodakurashi11 at 2012-12-10 15:21
noda-kankoさま>
おだんご、出来立てはこの上ない贅沢でした~^^
自分たちで成形したからか、美味しさも格別でした♪
いつも何かとありがとうございます、今後ともよろしくお願いします!(やまみん)
Commented by みかん at 2012-12-10 18:11 x
貴重な体験ですねー、どんぐりの味ってするんですか?それともあんこの味?
手作りで、一つ一つ作ってる、田舎ならではの良さですね♪
Commented by みどりんご at 2012-12-10 23:52 x
写真とそのコメントがいいですねー。
とてもセンスを感じます。好きだなぁ。
Commented by nodakurashi11 at 2012-12-11 08:35
みかんさま>
コメントありがとうございます!
どんぐりの味、というか、風味がとてもします^^言葉で説明が難しいのですが、いわば「木の実感」がとてもあります。舌触りは、なめらかな、こしあんのよう。
・・・ってわかりづらいですよね~、、すみません。
いつか是非、野田村へ食べにきてください♪(やまみん)
Commented by nodakurashi11 at 2012-12-11 08:37
みどりんごさま>
お褒めいただきありがとうございます!
とはいえ未熟者ですので、これからもっと頑張ります^^
ブログ、今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m(やまみん)
Commented by ダダスコ at 2012-12-11 15:46 x
ドングリ饅頭……今だから美味しく 食べやすい。子供の頃は喉も通らない程にドングリ…でした(*_*) 学校から帰ると お祖母さんがホド(囲炉裏の灰)の中に入れて焼いてくれました。それがおやつ…
生きるために 食べたんです。今はないかな?日本子供風土記って本に ドングリ饅頭の話作文にして載ってたかも
Commented by nodakurashi11 at 2012-12-11 17:22
ダダスコさま>
そうだったのですね!生きるために食すなかで、製法が改善されてゆき、今に至るのですね。
きっとダダスコさまにとっては、ただ懐かしいだけのものではないのだな、と思います。教えていただき、ありがとうございます!(やまみん)
by nodakurashi11 | 2012-12-10 11:11 | 何でも体験取材 | Comments(8)