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野田の海で大きく育て!ワカメの種巻き

野田村の海産物といえば、まず思い浮かぶのは、ホタテ。
先日の野田ホタテまつりでも、震災から復活した美味しいホタテをみんなで楽しみました^^

でも、野田は海の村。ホタテだけではありません!

ということで・・・今回は、
「ワカメの種巻き」に同行させていただきました!


今回お世話になったのは、野田漁協の小谷地 勝(こやち まさる)さんです001.gif
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※どや顔の小谷地さん。サインは阿藤快さんのものだそうです。笑

漁船に乗るのは初めての私たち。
晴天の下、いざ出航~!
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ワカメの種巻きとは、海の中で育てたワカメの新芽(赤ちゃん)を
ロープに巻き付けて海に放す作業です。

これが、赤ちゃんたち056.gif
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大きく見えるもの以外にも、細か~いワカメの種がたくさんついています^^
この「のれん」を一本ずつにバラして、太いロープに巻き付けていきます。
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うぷ・・・
ここは海の上、船は当然ゆらゆら。(というか、ぐらぐら)
捕まっていないと転びそうになるのはもちろん、
下を向くとたちまち気持ち悪くなってくるんですね008.gif

なるべく上を向いて、遠くの山に目をやりながらひたすら会話して船酔い防止に努めました。
気を抜くと、あっという間に酔っちゃいます。

そんな私たちとは裏腹に、のれんの切り離し作業を手早く進める小谷地さんたち。
「俺たちは慣れてっから~」
・・・すごい><
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さて、いよいよ巻き付けです!
2-3人がかりでスピーディに、種が巻き付けられていきます。
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野田漁港では、1年に150mロープ×45本のワカメを生産しているそうです。
7月に補苗、毎年11-12月に種をまき、翌年3月に収穫。
種の巻き込み作業は4隻でやっても4日がかりの作業とのこと。

海の作業は、天候や海の状態によっていつでもできるわけではありません。
作業ができる日は、限られた時間を有効に使わないといけません。
この日もワカメ以外にも作業があるとのことで、迅速に行われました。

今回種巻きしたワカメたち、来年2-3月には3-4mの長さに成長しているそう!
あの小さな種が、4か月ほどでそんなに成長するんですね。

ただ、きちんと成長するかどうかは気候や海水温にかかっています。
水温が低すぎたりすれば、うまく育たないとのことで。

普段何気なく食べているワカメ、
漁師さんたちの決して楽ではない作業と、海水温などの条件のもと、
成り立っているんだな…

3月に元気なワカメが収穫されますように。
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震災時、220隻あった船は
わずかに3隻を残し、全て流されてしまいました。

以前は10隻あった漁船も、今は基本たった2隻での作業ですが、
小谷地さんは復活目指して、前を向いて頑張られています。

「復活はまだ先、まだまだ準備中。」

真剣な眼差しで、そう語る小谷地さん。

復活に向けて、ひとつひとつ。
今回巻いたワカメも、そういう思いで海に放たれたはずです。

そんな大切な、ワカメたち。
3月の収穫が、そして、食べられる日が、待ち遠しいです。
皆様も、どうか楽しみにお待ちいただけたらと思います^^

小谷地さん、皆様、ありがとうございました!003.gif

(やまみん)


◆おまけ◆

野田村の海の様子をおすそわけ!(動画作成:しもむん)

※端末によっては上手く閲覧できない場合がありますので、その際はこちらからご覧ください


by nodakurashi11 | 2012-12-17 17:00 | 何でも体験取材