野田村でアンデス地方の食との繋がりを感じたのだ♪

 もしかしたらドキュメンタリー映画「タイマグラばあちゃん」や標高3,000mを超す山岳地域で
知られるアンデス地方の伝統食『チューニョ』として既にご存知の方もいらっしゃるかも知れません!今回はそんな伝統食の一つである『凍み(しみ)芋』についての野田村での体験取材ですemoticon-0116-evilgrin.gif
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 この雪深い景色は、ずいぶんと昔の野田村の懐かしい写真の風景?かと思いきやemoticon-0105-wink.gif
これは未だ私も他の応援隊も知らなかった、とある取材の中で連れて行って貰った現代の
野田村の風景ですemoticon-0133-wait.gifその取材とは何かと言いますと『凍み芋』です!え?『凍み芋』emoticon-0184-tmi.gif

って元は「じゃが芋」でしょ?じゃが芋なんて全然普通じゃんか!と思われるかもしれませんが、
凍み芋作りの製法がかなり独特で、その工程から完成するものが貴重な伝統の保存食なんですemoticon-0126-nerd.gif
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では何が独特なのか?実はそれは単純に凍みらせるという事なんですけど、この単純な作業が
最重要で、当たり前のようですが寒くないと出来ないのですemoticon-0133-wait.gif

例えば野田村から90km程南下した宮古市街地では寒さが緩いので、タイマグラという地名の
山深い辺りや局所的に寒い場所でないと最初の前準備にあたる工程が上手く行きませんemoticon-0126-nerd.gif
今年は暖冬で野田村でも、『凍み芋』を作るには少し厳しい条件だったそうですemoticon-0156-rain.gif
では先ずその「凍みた後のじゃが芋」から『凍み芋』になる工程を見て行きましょう!
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とは言いましても、最初は至って普通の「じゃが芋」ですよねemoticon-0112-wondering.gif凍みた芋は触った
感触がブヨブヨになり、更にお湯につけると皮がスルッと剥きやすくなっているんですemoticon-0133-wait.gif

『凍み芋』が盛んだったその昔には、通常の食用や売り物から溢れてしまった「クズ芋」を
この保存食『凍み芋』の材料に使っていたんだじょ~よ※【野田弁で※『~だじょ』、
『~だじょ~よ』は「~だそうです」の意味です】
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今回『凍み芋作り』を教えて下さった「川畑 りえ」さんも仰ってましたが、本来の冬の
【寒さ】って実は大事なんですね!伝統的な保存食の凍み芋も寒くなければ、芋が凍みない
のですemoticon-0126-nerd.gifそう言えば、秋口には村内で干ささっていた「干し柿」が温かな陽気が続いた事で
腐ってしまったという事を何度か聞いたのを思い出しましたemoticon-0101-sadsmile.gif
やっぱり時期相応のその地域での「寒さ」というのは本当に大事なんですね~emoticon-0133-wait.gif
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一方の私は歳と加速度的に比例するかのように寒いのは年々苦手になっていくし…
元々冬場の寒さは本当に苦手だけども、これまでの野田暮らしを通じて、実は「寒さ」って
『凍み芋』や「凍み大根」や「凍み豆腐」を作るに当たっても大事だし、岩手県内陸部に比べたら
少ないけど雪だって春の雪解け水や畑の水分補充にとって重要な事だと気付かされましたemoticon-0155-flower.gif
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ちなみに関東暮らしの長かった私には、最高気温が0℃とか一体どんな世界なんじゃ~い!
朝とか自転車で坂を下りて通勤する時は特に!寒さで目が覚めるなんて領域を軽く飛び超えて、
顔や耳への激痛により、あちらの川の向こう岸がチラッと見えるとか見えないとかemoticon-0178-rock.gif
さっそく先日も余りの寒さで耳が取れたような気がしました…emoticon-0125-mmm.gif
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川の近くまで運ぶお手伝いは何とかサポートする事は出来ましたが、先ず車で市街地から
20分足らずの場所に行くだけだしこんな雪深い場所とは思っても見なかったので、普通の靴で
来てしまった事と深い雪に足を掬われる事で、数珠繋ぎになった「じゃが芋」を丸太橋の上の
吊るす担当者に手渡すだけで手一杯でしたemoticon-0141-whew.gif帰りがけには不本意ながら…バランスを崩して
雪のクッションにダイブしたりもしましたが、雪と戯れるのも久々で本当に楽しかったのだemoticon-0169-dance.gif
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そうして1週間ほど経ったある日。村の中心では1月に降った雪も殆ど見られなく
なった頃でしたが、川から引き上げたという情報を川畑さんから聞いたので、今度は
応援隊だけで前に案内して貰った場所へ、記憶を頼りに訪ねてみましたemoticon-0134-bear.gif
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アクがすっかり抜けたようで、少し美白になったじゃが芋が川辺に吊るされておりましたemoticon-0122-itwasntme.gif
これから春先まで「じゃが芋」たちは野田村の寒中にさらされて、凍みたり融けたりを
繰り返しながら、水分が完全に抜け切って真っ白のカラカラになるまで、ここいらに
春先までそっと佇むんだじょ~よemoticon-0155-flower.gif
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「大根」も「じゃが芋」も「豆腐」も何故そのように、水分を完全に抜け切らせて保存するのか
というと、腐敗の要因となる水分を健全に抜け切らせて、今で言うフリーズドライ状態にする事で
長期間の保存が可能な非常食的な食糧とするためです。

昔は寒さに強いお米の品種改良も進んでおらず、三陸沿岸部特有の夏季の冷たい風~「やませ」
による冷害などで、米が満足に食べられる時代ではありませんでしたemoticon-0112-wondering.gif
そのため野田村や久慈近郊の住民は、このような保存食によって命を繋いだと言われていますemoticon-0133-wait.gif
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ん?春まで完成を待つの?野田村の春って梅【東京では1~2月】も桜【東京では3月末~4月上旬】
も関東と違って、例年花々が咲くのが遅くて5月に近いんじゃないの?大丈夫emoticon-0165-muscle.gif安心して下さいemoticon-0116-evilgrin.gif
野田村役場裏手の農協「スマイル直売所」に完成品が展示され、冷凍保存用も売られてますよemoticon-0111-blush.gif
この寒い時期には粉での販売も有りますし、たまに生のお団子に加工され売られていますemoticon-0115-inlove.gif
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なお現在、川畑さんの商品は、陸中野田駅併設の産直ぱあぷるで売られている
「おからドーナッツ」なので、凍み芋情報は「のだむら復興応援隊のfacebook」
などで改めて最新情報を発信させて頂きたいのだ~emoticon-0160-movie.gif

      【岩手の冬はお酒を外で冷やすと何だか2割増しで美味しいと感じる ゆーじ王子】

そうそう!タイトルとの結びが未だ着いてませんでしたね…南米のアンデス地方のインカ文明を
支えたと言われる伝統食に、この野田村の『凍み芋』とほぼ同じように作られる「チューニョ」
というものが有り、私は歴史のロマンを感じずには居られませんでしたemoticon-0122-itwasntme.gif

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by nodakurashi11 | 2016-02-26 10:51 | 何でも体験取材 | Comments(0)